2007/12/08


お久しぶりです。いよいよ日本も冬本番になってきましたね。私はまた、いつも通り原稿に追われる毎日を送っています。

イタリアに行く前に、向こうでの展示用の描き下ろしカラー画稿に半月、ルッカイベントとイタリア取材のための準備を含めて

約二週間、合わせて一ヶ月強の時間のロスが、中々埋まらなくて、悪戦苦闘しています。

一応、来年の4月下旬に単行本5巻発売を目指してはいるのですが、中々思うように筆が動いてくれません。

年末年始で単行本5巻分、約十話を掲載する予定ではありますが、細部までの見直しと作画で、やはりかなりの時間を要し、

連続で十話掲載は状況からいってまず無理だと思われます。(申し訳ない)

休載を何度か挟みつつ掲載する事にはなりますが、単行本の発売予定には何とか間に合わせたいと思っていますので、

どうか御了承ください。

それからイタリアでのイベント内容、インタビュー及び取材旅行につきましては、目の前の原稿の目処がつき次第、

もう少し落ち着いた頃にでも御紹介できればと思っております。

とりあえず、あちらでのTV、新聞等のインタビューの中から、印象に残っている質問をいくつか上げますと、

「あなたの描く絵には、憂いが感じられるが、それは何処から来るのか?」という質問と、

「チェーザレ・ボルジアを日本の武将に例えるなら?」という質問が、私なりに興味深かったですね。

前者に対しては、「私自身、自分の絵についてよくわかっていないので上手く応えられないが、ただ私の性格には

悲観的な部分が多く、そういったメンタル面が作画に影響しているのかもしれない」

そして後者には「国も人種も思想も違うヨーロッパと日本では、一概に誰とは限定はできないが、

敢えて言うなら、上杉謙信と坂本竜馬の一部分、謙信の信念と竜馬の柔軟性とが垣間見える瞬間がある。(あくまで主観)

それでもやはり、チェーザレ・ボルジアはチェーザレ・ボルジアであって、彼以外の何者でもない」という応え方をしました。

イタリアでも最近ではルネッサンス時代の研究が盛んになっているようで、あちらでの研究者達の見解が私と同じ物であると

いう情報を聞けて何とも心強かったです。

因みにイタリアでは、チェーザレ・ボルジアの事は「ヴァレンティーノ公」と呼ぶのが通常でして、

何故タイトルを「ヴァレンティーノ公」にしなかったのか?と問われて、日本ではヴァレンティーノ公=チェーザレとは

あまり認識されていないという事と、またチェーザレという名前の中にガイオ・ジュリオ・チェーザレ(カエサル)の意も

含まれているという理由で、このタイトルに決めたと応えました。

※イタリアでは「チェーザレ」というと一般的にカエサルを連想する。

Allo staff di Star Comics, Kappa Edizioni, Lucca Comics,
e ancora al Signor Pera dello Studio Bibliografico Pera di Lucca:
un grazie di cuore per la vostra cortesia.
Sono inoltre felicissima di aver incontrato anche tutti voi,
miei cari fans, che siete accorsi fino a Lucca a vedermi.
Anche se per breve, sono stata molto contenta di condividere quei momenti con voi.
Mi dispiace tantissimo di non aver potuto regalare un mio autografo
a molti di coloro che sono venuti a incontrarmi, ma sono sicura
che un giorno ci rivredremo.
Ringrazio infine la Signora Susanna di Torino per il suo bellissimo regalo.
Mi dispiace di non aver La potuta incontrare. L’acquamarina che mi ha donato
e’ la mia pietra preferita. La conservero con cura per tutta la vita.
Allora, un augurio di buona salte a tutti quanti e…
arrivederci a presto!

Infine,vorrei ringraziare il Signor Luca Toma per aver mi fatto da interprete.


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