東日本大震災から5年が経ちました。
5年経ってもまだまだ復興に至らない状態が続いているようです。
今の私達に出来る事は、とにかく忘れない事なのかもしれませんが、先の見えない現状に
何から手につけて良いのか、それすらもわからない有様です。
それでも(不謹慎かもしれませんが)あの震災をきっかけに教えてもらった事もあります。
有事の際、自分に出来る事は募金くらいしかないと、これまで思っていたのですが、
被災地で行き場を失ったペット達の情報を知った時、我家には2~3匹までなら引き取るだけのスペースと
亡くなった先住猫達の使っていたペット用品をまだ残していた事もあって、
思い切って保護団体に連絡してみたのですが、やはり東北から関東までの移動距離がネックとなって、
諦めるしかないと思っていたところ、その時の担当の方が、今関東近郊にも里親を求めている子達がいるので、
その子達を引き取るだけでも、ボランティアの方達の負担を軽減させる事ができると仰ってくださったので、
そこで里親としてその子達を引き取ることにしました。
震災で各地にいろんな不幸事が起こりましたが、それでも前向きに何かをする事に意味はあるのじゃないかと思う今日この頃です。
アヤは震災のあった年の2011年の12月に我家にやってきました。
野良だったところを保護された子で、性格がとても消極的で優しい子なので野良のままで生きていくには難しいという理由で
保護されたみたいです。
※でも今ではとんでもない我がまま娘となってしまいました(苦笑)
その2年後、リンとマシューの親子猫が加わり3匹が新たな我家のメンバーとなりました。
親子で飼育放棄されたらしく、年齢もすでに8歳と6歳で親子揃ってだと貰い手が中々いなかったとの事で、我家で引き取らせて
頂くことになりました。
マシューはスコティッシュ特有の遺伝疾患を患っており、骨形成異常症のため軟骨が増殖して手足にコブのような物が出来て
通常の猫のように機敏に動くことができない子です。
当然間節を圧迫して痛みもあるようなのですが、問題はスコティッシュの特徴でもある鼻が骨の変形で潰れているため、
クシャミ等をすると狭い鼻腔に圧がかかって鼻血を噴出してしまう事でした。
これは先住猫が生きていた時から御世話になっていた獣医さん診てもらった結果、マシューは上の歯が歯根炎を起こしていて
歯茎が化膿している事も影響して、それでさらに鼻血を出しやすくなっているのかもしれないとの事。
2週間ほど投薬を続け、体力を回復させてから手術をしてもらい、上あごの牙を除去してもらいました。
猫の牙は元々狩りのための物で咀嚼には関係ありませんので、狩りの必要のない飼い猫にとっては無用の長物という事で
根元が腐ってしまっていた歯を取り去ってもらいました。
上あごの牙を抜いた事で歯根部分のスペースに余裕が出来て、鼻血も多少治まるのではないかとの事でしたが、
御蔭様で今では全く鼻血を出さなくなりました。
関節の痛みは生涯続くと言われましたが、マシュー自身が遊びたがっているなら、可能な限り好きなようにさせて良いとの事でしたので、
他の子同様オモチャ等で遊ばせていたら、来た当初は寝返りすら出来なかったマシューが筋力が回復したのか
今では廊下を走り、テーブルの上にも飛び乗るようにまでなりました。
※同じくスコティッシュの頻繁な鼻血で悩んでいる方は、上あごの施術もひとつの手段なのかもしれません。
2年前フランスの出版社の方が我家を訪れた時、ちょうど12月24日だったものでクリスマスケーキをお土産に頂いたのですが、
何故かリンが反応しました。この時お客様が撮ってくれた記念の一枚です。
そして、そこからの縁とでも申しますか、「マリー・アントワネット」の現在の状況です。
ようやく3分の2まで来た感じです。作画はやっぱり大変ですがネームは完成しているので後はペン入れと仕上げをやるのみ。
今回は以前より読者の方からのリクエストもあって、猫達の写真をUPさせてもらいました。
励ましのメールを送ってくださった方々ありがとうございました。
誌面で一日も早くまたお会いできるよう頑張ります。