2013/10/20


朝晩めっきり冷え込むようになってきました。
ようやく秋らしくなったのかと思いきや、連日の台風被害の報道に本当に心を痛めるばかりです。
亡くなられた方々の御冥福を祈ると共に、被害に遭われた皆様には謹んでお見舞い申し上げます。

私は九州で生まれたもので、実家にいた頃は毎年のように台風の被害に遭っていました。
と、言っても多くは停電や雨漏り、床下浸水程度でしたが、台風が接近してくると家族総出で家の補強をするのが常でした。
九州では台風被害の頻度が高いため、家屋の床が通常より高めに作られてる事が多く、
また土嚢等も常備していた事から、床上浸水になる事は滅多にありませんでしたが、
山岳部や海岸付近では毎年かなりの被害が出ていました。
台風直撃で凄まじい暴風雨になると、自然と家族が居間に集まり(停電すると否応なしにそうなりますが)
とにかくじっと風が治まるのを待つしかありませんでした。
今現在も、まだまだ予断を許さない状況が続いているようですので、台風が接近している地域の方々どうかお気をつけください。

さて、POLA銀座店での「チェーザレ」原画展も無事終わり、御来場くださった皆様には改めて御礼申し上げます。
思えば私にとって初めての原画展でしたので(30年以上もこの仕事をやっていながら、非常に不甲斐ないですが)
このような機会を授かった事を大変光栄に思い、POLAをはじめ関係者各位の皆様には再度この場で御礼申し上げます。
何よりも読者の方々に喜んで頂いたのが、私自身とても嬉しかったです。
印刷された物と違い原画はやはり粗が目立つもので、出来ればあまりお見せしたくないのが本音ではありますが(苦笑)
それでもその雑味自体が、実際に人間の手で描かれた物であるという試行錯誤の跡が見て取れて、
ある意味興味深い物かもしれません。
カラー画稿に関しては、紙と絵の具の加減に私も毎回振り回されていますが、何回やっても慣れる事はなく
絵の具は耐水性のカラーインクを使用していますが、水加減と紙との様子を伺いながらの作業の連続で
乾いたら乾いたで意外な色具合になったりと、まあそこがアナログの醍醐味とでも言いますか、やはりとても面白いです。

今回は東京での開催でしたので、遠方の方々には申し訳なかったのですが、またいつかこのような機会に恵まれれば
出来るだけたくさんの方々にお見せ出来ればと思っております。
本編の方もようやく11巻に関しては不安材料もなくなり(多分)、12巻の導入部までの描き貯めを開始しています。
連載再開は来年になりそうですが、とにかくもう一踏ん張りってところですね。
皆様に早く物語をお届けできるよう頑張っていきますので、もうしばらくお待ちください。

ところで、動物保護センターから貰い受けた、うちの飼い猫アヤちゃん(女の子)ですが、
私の元に来てからすでに2年近くになるものの、非常に臆病で私以外の人間には中々懐かなかったのですが、
最近になってようやくスタッフにも触らせてくれるようになりました。
自分からはすり寄ってはいかないものの、触ろうとしてもすぐに逃げたりしなくなり、すっかり我家の一員となった感じです。
下の写真は仕事中にスタッフが撮った物で、私の机の左隣で寛いでいるところです。
カメラを向けても驚かなくなって、本当に嬉しい限りです。
甘えるのもビビるのも一生懸命な子ですが、やはり猫は少しふてぶてしいくらいが一番な気がします

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