3月11日

十一年目の3月11日です。
これまでにも地震は継続的に発生し、また水害による土砂崩れや大規模火災、火山の噴火、未だ収まらぬ新型コロナの感染症など、様々な厄災が世界を襲っています。これらは自然災害で(人災と思えるものもありますが)私達の力では避けようがないものです。地球温暖化対策として、クリーンなエネルギーになるはずだった原発は廃炉となり今や負の遺産と化しました。

そして福島と同じく深刻な問題を抱えているのが、ウクライナのチェルノブイリです。そのウクライナにロシアは侵攻、チェルノブイリを制圧したとのことですが、原発の電力供給を切断するという信じられない報道を耳にしました。
十一年前に福島原発に上がった白煙を現地の方はもちろんのこと、日本中の人間が恐怖し固唾を呑んで見守ったことは今でも忘れられない記憶です。

それぞれの国にはそれぞれの事情があり、正義というものが存在するのでしょうが、非武装の民間人や街を攻撃をすることのどこにその正当性があるのか、私には全く理解できません。(個人的にはどんなに正当性を主張されても、15歳の少女にドーピングをさせるような国の言葉にまともに耳を傾ける気にはなれませんが)

戦争は自然災害ではありません。
人間が始めたことは人間で終わらせることが出来るはずです。
ウクライナ人はもちろん、ロシア兵を含むロシア人も全てが戦争を望んでいるとは到底思えません。ロシアの首脳陣に少しでも人の心が残っているのなら、これ以上の犠牲者を出さないために勇気ある撤退をと切に願います。